第9回耕友会コンサート中止・振替公演実施のお知らせ

 2020年3月7日(土)に予定しておりました、第9回耕友会コンサート「戦争レクイエム」につきまして、度重なる協議の結果、公演を中止し、振替公演を実施させていただくこととなりました。振替日程は2020年8月3日(月)を予定しております。
 日本中、世界中が混乱するこの状況の中でのコンサート開催が叶わぬこととなりましたが、反戦の意思を込めて生み出されたこの作品を8月に移し開催する運びとなったのも、ひとつの導きと前向きに捉えコンサートに向けて改めて準備を整えてまいります。

 皆様心休まらぬ日々をお過ごしのことと存じます。8月の時期には、落ち着いた日常の中でのコンサートを開催ができることを私達も願っております。夏の暑い時期の平日開催となりますが、多くの方にご来場いただけますと幸いです。

東京合唱アライアンス”耕友会” 一同

耕友会コンサート延期にあたって

 耕友会が総力をあげて取り組んできた大プロジェクト、『戦争レクイエム』は、コロナウイルスに屈した形で、延期せざるを得なくなってしまいました。

 莫大なお金をかけ、膨大な時間を費やし、厳しい練習を積んで来た耕友会のメンバーと、今回の演奏会に対する耕友会の理念に賛同し、合唱のクオリティをリスペクトしてくださった上で、非常にエモーショナルかつ技術的にも最高水準の演奏で応えてくれた横浜シンフォニエッタおよびソリストの皆さんにとって、非常に残念で悔しい決断をしなければならなくなってしまいました。
 特に、小学3年生から高校生までの児童合唱のメンバーは、この難曲を歌いこなすために、この数ヶ月大変な努力を重ねて来ました。しかし、2月27日に発表された、安倍首相による『全国の小中高校に対する休校要請』により、児童合唱団を出演させるわけにはいかなくなったのです。

 アマチュアの団体がこれほど大きな演目を開催することは、特に金銭的な部分で容易ではありません。この演奏会を実現すべく、我々耕友会は、これまでに様々な助成金に応募して参りました。しかし残念ながら、どの助成金も下りず、すべて自分たちでお金を出し合っています。この状況で、中止、および延期するということは本当に厳しい選択であり、耕友会の内部でも連日連夜話し合いを重ねてまいりました。中止、および延期となると、更に予算が膨らむからです。不可能に近いのではないかと思われたからです。

 しかし、どうしてもこの曲を演奏したい、理念を貫き通したいという、合唱歌手達の情熱により、私は延期に合意しました。そして、耕友会は、オーケストラ、ソリスト、そして会場である東京芸術劇場と協議を重ね、新しい公演日を8月3日としました。この日に会場が空いていたこと(この演目を演奏可能な規模のホールは、大抵来年の夏頃まで空きがないのが普通です)は、本当に奇跡的でありました。この日は月曜日ですが夏休み期間中で、児童合唱のメンバーも、混声合唱のメンバーの中の大学生も出演が可能なのです。
 また、この日は広島、長崎の原爆記念日がある週の冒頭にあたっており、戦争反対を叫び、世界平和を祈るコンサートを開催するに最適の日程であると思います。

 3月7日のコンサートを楽しみにされていた方々には、大変申し訳ございませんでした。開催が延期になりましたことを、耕友会の芸術総監督として深くお詫び申し上げるとともに、8月3日には是非、池袋の東京芸術劇場に足をお運びいただきますよう、心よりお願い申し上げる次第です。

 理念は屈せず。
 我々は、平和を叫び続けます。 

2020年3月2日
東京合唱アライアンス 耕友会
芸術総監督
松下 耕

詳細については以下のリンクより耕友会公式webサイトのリリースをご確認ください。